こんにちは、スワンツです。
今回はWeb小説で学園モノのファンタジー作品を紹介していきます。
漫画であればジャンプで有名な「僕のヒーローアカデミア」が学園モノにあたりますね。
学校を舞台に修行をして徐々に力を身につけていく過程や、クラスメイトとの甘酸っぱい青春、
時には衝突して互いを高め合い、成り上がっていく姿にいつの間にか感情移入して応援したくなる。
クラスメイトの個性が強いのはもちろん、教師がめちゃくちゃカッコよかったりするのも学園モノの魅力です。
青春、友情、バトルが売りの学園モノで隠れた名作を『小説家になろう』、『カクヨム』から紹介します。
1.平和の守護者(書籍版タイトル:創世のエブリオット・シード)
時は2010年。
第二次世界大戦末期に現れた『ES能力者』により、“本来”の歴史から大きく道を外れた世界。“本来”の世界から、異なる世界に変わってしまった世界。
人でありながら、人ならざる者とも呼ばれる『ES能力者』は、徐々にその数を増やしつつあった。世界各国で『ES能力者』の発掘、育成、保有が行われ、軍事バランスを大きく変動させていく。
そんな中、『空を飛びたい』と願う以外は普通の、一人の少年がいた。
だが、中学校生活も終わりに差し掛かった頃、国民の義務である『ES適性検査』を受けたことで“普通”の道から外れることとなる。
夢を追いかけ、様々な人々と出会い、時には笑い、時には争う。
これは、“本来”は普通の世界で普通の人生を歩むはずだった少年――河原崎博孝の、普通ではなくなってしまった世界での道を歩む物語。
※現実の歴史を辿っていたら、途中で現実とは異なる世界観へと変貌した現代ファンタジーです。ギャグとシリアスを半々ぐらいで描いていければと思います。
少数ながらも超能力者のいる現代で、超能力に目覚めた主人公が養成学校に入学しクラスメイトと共に切磋琢磨するちょいSFローファンタジー。
大まかに1部と2部があり、1部は養成学校編、2部は軍人として世界を巻き込んだ戦いに挑むものとなっています。
ヒロアカが好きな方は確実にハマると思います。
この作品の主人公は明るい性格で周囲をフォローする人柄でありつつも、自身はかなりの努力家という親しみやすく応援したくなる人柄です。
登場人物もみな一癖も二癖もあるのが魅力的で、中でも推したいのが養成学校の教官。
「かっこよすぎでしょオールマイトかよ」となること間違いなしのキャラです。
ストーリーは正しく王道。
とはいえありきたりなわけではなく、次は何が起こるんだろうとワクワクするような物語の展開は見事。
以下、レビューからの抜粋です。
「ES能力者」なる異能者となった少年の努力と成長の物語。
特筆すべきは、主人公が少年として描かれていることだろう。特別な力を持っていても最初から使いこなせず、歴戦の教官から厳しい指導を受けて成長していく。普通に考えれば、経験の浅い学生が教官に勝てるわけがないのだ。
異能と戦いに溢れた世界ではあるが、少年達の学園物でもある。悩み、悲しみ、友情、恋愛、様々な思いや出来事が詰まった密度の濃い日々。共感したり微笑ましさを感じたり、そして成長する姿にはっとさせられる。努力と成長がきちんと形となった物語だ。シリアス、コメディ、学園、超能力、SF、軍隊と詰め込みすぎた感はあるものの、異なる世界観の中で逞しく成長する子供達と、それを見守り指導する大人達がきちんと描かれた良作。
長い話なので、じっくりと読み進めて欲しい。
ありそうで無かった「王道」の作品である。引用:イチオシレビュー一覧
投稿者: ゆき[2017年 12月 24日 23時 35分]
この方が言う通り、ありそうで無い王道を往く隠れた名作です。
定期的に読み返したくなり、私も3周はしています。
なろうURL
https://ncode.syosetu.com/n9310bv/
2.テレポーター
中条聖夜は、魔法とは無縁の一般家庭で生まれた。しかし、ある日原因不明の病で倒れた彼は、その身体に膨大な魔力を宿していることが判明し、両親に捨てられてしまう。そこに現れた1人の女性はこう言った。「私の弟子になりなさい」と。それが、彼の人生の転機。自らを救ってくれた女性を師として仰ぎ、魔法使いとして生きる道を選んだ中条聖夜。呪文詠唱ができないというハンデを抱えながらも、魔法使いとして生きる道を選んだ彼は……?
Web小説の学園ファンタジーといったらやはりこれでしょうというくらいには有名(?)な作品。
なろう初期からある作品で、タイトルの通り主人公は転移を使って戦う珍しいタイプ。
正確には「事象の書き換え」というチート能力なのですが、俺TUEEEEかといえばそうでもなく、
主人公より強い敵がどんどん出てきます。
また、強い能力出してじゃんけんポイ!みたいな感じでもなくきちんと頭脳や機転を利かせて戦うのが特徴です。
特に設定や世界観が練りこまれており、読み進めれば進めるだけどんどん没入していきます。
私も読む前は「チートっぽいし俺TUEEE系でしょ」と思っていたのですが、全然違いましたごめんなさい。
まずは中盤まで読んでみてください。
気づけばあなたも沼にハマります。
なろうURL
https://ncode.syosetu.com/n5945w/
3.何がために騎士は立つ
何がために騎士と成り、誰がために剣を振るうのか
イリオス王国の小さな村ゲリンゼルに一人の少年がいた。
少年の名はクルス・リンザール。
貧農の次男坊に生まれ、継ぐものもなく、何もない自分がコンプレックスだった。
漠然とした何かに苛まれながら過ごしていると、何もない村に突然ふらりと一人の男が現れた。
名前不明、仮面により顔も不明、謎だらけの男が少年の前に現れる。
その者の腰には『騎士』が振るう特別な剣が提げられていた――
才能のない、田舎者である主人公が騎士となるために騎士を養成する学校へ入学し、貴族や天才だらけの魔境に混じって狂気的なまでに努力し強くなるバトル作品です。
ご都合でパワーアップなどはなく、才も地位も何もない凡人がそれでも世界に食らいつこうと無駄を削ぎ落として強くなる方法を模索していきます。
クラスメイトや敵はもれなく天才です。
それも皆努力家で才能にあぐらをかく人はいません。
明確な悪も存在せず己の正義を掲げて戦っています。
そんな中に場違いともいえる主人公が様々なものを犠牲に、利用できるものは全て利用して成長していく泥臭さがたまりません。
登場人物達の苦悩や葛藤が鮮明に描かれており、一体何人に感情移入させるんだー!となるでしょう。
実はこの作者、戦記モノの神作『カルマの塔』の作者:富士田けやき先生です。
Web小説初心者でも安心して読める安定感は流石のひとこと。
クオリティはばっちり保証しますので是非読んでみてください。
カクヨムURL
https://kakuyomu.jp/works/16816927859769787769
4.超絶政治闘争学園ノブリス
少年、渡会夏彦は憧れだった超マンモス校、ノブリス学園に入学する。
ノブリス学園は数多くのエリートを輩出してきた名門校である一方、来る者拒まずで誰でも入学できる学校であり、入学した後で能力によって明確に差別される厳しい学校でもあった。
特に秀でた能力もなく、憧れだけでノブリス学園に入学した夏彦だったが、やがて学園の闇で起こる六つの会と六人の王による、『限定能力』と呼ばれる特殊能力を使った血みどろの抗争に巻き込まれていく。番外編不定期更新。
入学式から早速陰謀だらけの政治世界の魔境ともいうべき学園に入学した主人公がクラスメイトや先輩を利用し、利用されながらのし上がっていくちょっと特殊なバトル作品。
バトルといいつつも戦闘をするタイプではなく、何かしらの出来事が起きて、情報を集めたり能力を使って苦難を突破する、ミステリーに近いかもしれません。
学園の生徒が権力を有しており、学園内でのみ使える特殊能力を駆使して出し抜き合うのが特徴です。
6つある派閥から主人公は何を思い成り上がっていくのか、1章2章と読むごとに先が気になっていきます。
政治闘争とタイトルにあるだけあって、あまり上の3作品と比べて青春要素はないです。
ですが知恵を使ったバトル、陰謀が好きな方はハマるでしょう。
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